また今度ってわけには、いかない。
コロナによって、引退の機会を奪われた3年生がいる。その事実を、改めてこのムービーで思い知る。彼らにとって、いろんなことが出来なくなってしまった一年ではなく、一番やりたかったこと、一生に一度しかない機会が奪われてしまった2020年だった。
オリンピックもそうだ。
感染拡大はもちろん心配だし、防ぐために全力を尽くすべきだと思う。思うけど、この動画で描かれている学生たちのように、いや、それ以上にオリンピックを目指してきたアスリートたちの機会を奪ってしまうことにも、ちゃんと思いを馳せたい。
半生をかけてきた。その集大成を出し切ることなく終わってしまう。それは僕には想像しきれないくらいの喪失だ。たとえ無観客でも、やっぱり開催するべきなんだろうな。この動画を見て、そう思った。
いや、無観客じゃないよね。直接、声援は届かないにしても、モニタの前で手に汗握って見つめているんだから。応援だって、してるんだから。距離はテクノロジーが埋めれば良い。5G回線って、そのためにあるんじゃないのかい。モニタの前の声援を、タイムラグなしに、選手の耳に届けてくれよ。
ちなみに、この動画は日本初開催となったYouTube Works AwardsのCreative Effectiveness 部門を受賞。
Creative Effectiveness 部門では、クリエイティビティとビジネスの成果の両立において最も成功した広告作品を表彰します。
ムービー自体はもちろん素晴らしいけど
YouTube でスポーツ動画やスーパープレイ集などの視聴傾向のある人たちに向けて配信することで、「現役部活生」になるべく近いセグメントをつくりだしました。その結果、効率的なリーチを獲得し、227 万回再生されるといった結果に。
誰に語るべきかも見事にデザインされていたことが評価につながっていた。
聞いてほしい人に、聞いてほしいメッセージを伝える。それがちゃんと実現できれば、いつもは嫌われがちな広告も、たくさんの好きをもらえるのだ。